太田から北19キロ、自然と歴史の町「織都」桐生市街地の北に広がる山地、その主峰が鳴神山(980m)である。
吾妻山から首都圏自然歩道をたどり、大形山、そして神像がある三峰山を経て至る尾根伝いのハイキングコースは変化のある山歩きを楽しむことが出来る。稜線の東側が高沢川沿いの梅田町、西側が山田川流れる川内町で、川のせせらぎが心を和ませてくれる。
山頂は桐生岳、仁田山岳の二つの峰からなり、各々ある石の祠と直下の雷神岳神社は信仰の山であることを実感させてくれる。山地一帯は県の自然環境保全地域になっていて、植物地理分布上からも貴重な植物群の宝庫で、スミレの種類が多い山としても知られている。保護と復元を試みている絶滅に近いナルカミスミレとカッコウソウはなかなかお目にかかれないが、初夏には色とりどりの可憐な花たちが登山者の目を楽しませてくれる。 |
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