太田から南西と南南西の間に奥多摩の山々見える。雲取山から南東に伸びる稜線は石尾根と呼ばれているが、その中でひときわ目立つピークがここ太田から56キロ、鷹ノ巣山(1737メートル)である。
一帯がその昔、小田原の北条氏や江戸の徳川家の鷹狩り用のヒナを捕らえたところからその名がある。登り詰めるとパッと広がる草原の頂上からの展望は素晴らしく、どっしりした富士山の眺めることができる。登山口の奥多摩町日原(にっぱら)は鍾乳洞で知られ、まだここが東京かと思うほどの山村風景が残るのどかな山里である。
東日原から登る東京・埼玉の稜線の山々もこの方角に見える。左手前が天目山(てんもくざん)(1576メートル)で、別
名三ツドッケ、特異の三峰からなるところからその名があり、その左が蕎麦粒山(1473メートル)、これもすっきりとした三角形の山でいずれも眺望が素晴らしい。 |
|