渡良瀬川の向こう、足利旧市街地の東に大坊山(285m)が見える。
家族連れで手軽に楽しめるハイキングコースとして知られ、途中のあわぎ山の展望台からは、東から南に関東平野を一望でき、北を振り返ると足尾、日光の山並みが連なって見える。西の眼下には、歴史を刻んだ足利の街並みが「山と川のある町」を実感させてくれる。山頂には麓の大山祇神社の奥宮が祀られており、信仰の山であったことを窺わせる。
登山口の山川長林寺は「天狗」「救いの井戸」「たらちねの松」などの伝説があり、権現池をはじめとする庭園は天正の昔を偲ばせるに十分で、秋の紅葉はことのほか美しい。附近の大沼田町はブドウの里として知られる。一般
的に上州の民謡として名高い「八木節」は手前の日光例弊使街道八木宿(足利市福居町)が発祥の地で、馬方の堀込の源太により広められ、全国三大音頭の一つとなった。 |
|