丹沢山

その76　丹沢山（たんざわやま）

●標高：１、５６７m
●方角：南南西
●距離：９５Km
●位置：神奈川県
●撮影：群馬県太田市庁舎

　「私が百名山の一つに丹沢山を取り上げたのは、個々の峰でなく、全体としての立派さからである」（深田久弥・日本百名山）。
　神奈川県丹沢山塊の山々が太田から南南西、95キロにその姿を見せてくれる。左から塔ノ岳（1491ｍ）、丹沢山（1567ｍ）、神奈川県最高峰の蛭ヶ岳（1672ｍ）である。
　丹沢主脈三山の縦走は絶好の展望コースで、塔ノ岳からは南アルプスの主峰がすべて眺められ、蛭ヶ岳は富士山、北岳、穂高岳と、日本第一、第二、第三の高峰がすべて見えるという。南には相模平野の先に光る湘南海岸に緑の江ノ島が見え、♪七里が浜の磯づたい…♪（唱歌・鎌倉）わが郷土の名将新田義貞の「剣投ぜし」稲村が崎の古戦場はそのすぐそばだ。「大中黒」の旗を翻して義貞が進軍した行く手に、「すは鎌倉」佐野源左衛門が上州高崎から幕府に馳せ参じる鎌倉街道の眼前に見えたのもこの山々である。

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