その72 強戸・峯山(みねやま
標 高:100m
方 角:
太田市内
距 離:
太田市内
位 置:
群馬県太田市強戸町
撮 影:群馬県太田市強戸
 金山の北、緩やかな丘陵地が地肌を見せている。 養蚕の盛んな頃は緑豊かな桑畑だった峯山(100m)である。
  江戸寛政年間(1790年)太田金山絵図に北東の雷電山、南に続く越々山と共にその名が見える。「繭と生糸は日本一(上毛かるた)」上州の農家では「お蚕様」と呼び、人間の住んでいる座敷の畳を上げ、そこで一家総出で養蚕に励んでいた。軽トラのない山の桑摘みは重労働だった。昭和39年の最盛期の養蚕農家は市内で3,550戸を数えたが、高齢化、後継者不足、国際生糸事情により平成12年には38戸に激減した。
  荒廃するに任せていた土地は、利用計画がゴルフ場、住宅団地と変わるなかで、現在、太田市が新しい可能性を探りながら保有している。
  先祖の汗の染み付いた土が、直ぐ北を通る北関東自動車道の礎になろうとしている。しかし、あの美しい萌黄色の丘はもう帰って来ない。
峯山関係
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