渡良瀬川の橋・中橋
橋 長296.1m
幅 員:17.5m
完 成:昭和11年
位 置:下流から35.4Km
路 線:県道足利市・停車場
見た目:古い、ボロ
 JR両毛線の足利駅は明治21年5月、両毛鉄道として小山から足利間が開通 、駅も開業している。一方、渡良瀬川を越えて東武足利市駅は明治40年8月に開設された。駅名は当時両毛線の足利駅と区別 して大正10年の足利市制施行まで「足利町駅」と呼ばれ、その後「足利市駅」となった。旧市街地から東武線を利用するには、この中橋が便利な存在である。
 その昔、大正ロマンの華やかな頃、東武線利用の人達に舟橋が架けられていた。今、思えば風流そうであるが、渡良瀬川が増水するたびに取りはずさなければならず、天気を気にしながらの橋であった。このため、どうしても永久橋の要望が高まり、昭和9年5月に着工、昭和11年8月に完成した。
 渡良瀬の輝きにつつまれながら、足利市駅に向かって通勤通学の人達が速や足でこの橋を歩く。若い男女の姿も。駅へと見送りのために渡っていくのか。駅と橋が妙に関連を持ちながら出会いと別 れを演出する序曲のような情感あふれる中橋である。
 関東の小京都と呼ばれる足利の町並を対岸に見て、その奥には、ゆるやかな陵線を描いた山々。町並みは足利学校や鑁阿寺など由諸ある遺産が近代的建物の中で調和し、まさしく歴史と緑と水のあふれる足利市を形成している。
中橋関係
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